矢野元委員長の叙勲 「仏の敵」は誰か
政界での構図にも影響を与えるとの観測が多く、抗争を旨とする創価・公明党としては、到底、受け入れ難い屈辱感を味わう状況が具(つぶさ)に受け取られる。
■ 矢野氏の叙勲 公明党にくすぶる猜疑心 [産経ニュース 2010年11月3日 5:01]
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秋の叙勲で元公明党委員長の矢野絢也氏の旭日大綬章の受章が決まった。公明党の支持母体である創価学会の池田大作名誉会長への叙勲が実現していないこともあり、公明党OBは調整段階で辞退することが慣例となっている。それだけに創価学会と対立する矢野氏の受章は公明党の民主党への猜疑(さいぎ)心に火をつけることになった。
「政府が判断したことであり、ノーコメントだ」
公明党の山口那津男代表は2日、産経新聞の取材ににべもなかった。だが、公明党幹部はこうつぶやく。
「なんで今こんな要らないことばかりするのかね。何考えてるんだか。仙谷(由人官房長官)さんの頭の中を割ってみたいよ…」
矢野氏は公明党書記長や委員長を歴任した政治評論家だが、数年前から党や創価学会と対立し、党OBや学会幹部らと訴訟合戦となった。矢野氏は「公明党と学会の関係を国会で証言したい」とも発言し、学会から「仏敵」とされる。
公明党が勘ぐるのは受章の経緯だ。受章者は各団体の推薦者から内閣が審査し閣議決定する。それだけに政権中枢に矢野氏に肩入れする人物がいるのではないかとの疑念は深まる。
菅直人首相はかつて国会で「政教分離」問題を取り上げた経緯もあり、公明党の信頼は薄い。仙谷氏に至っては矢野氏の長男を公設秘書に迎えたこともあり、さらに不信が強い。
しかも創価学会がもっとも嫌う「政治とカネ」の問題はなおくすぶり続ける。民主党の小沢一郎元代表について民主党は自浄能力を示せないまま。偽装献金問題が再燃する鳩山由紀夫前首相もあいまいな説明を続け、任期限りの政界引退までも撤回してしまった。
民主党との関係修復を狙う山口氏は顔に泥を塗られたようなものだ。ある公明党幹部は「公明党は第三極としてアシストして、よい補正予算を作りたかったが、菅政権はひどすぎる」と不満を隠さない。
そんないら立ちが募る中での矢野氏の叙勲。創価学会と公明党の猜疑心は敵愾(てきがい)心に変わりつつある。首相は9月下旬に池田名誉会長が創立した東京富士美術館を訪問し、得点を稼ごうとしたが、ある学会幹部はこう言い放った。
「とっくに帳消し。いまはマイナスだ…」(佐々木美恵)
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記事にもある様に、表現から滲み出る創価・公明党のインパクトは相当なものであり、民主党への反発が強まる事は必至である。その背後関係は先稿で述べた通りである。
確かに予算審議中のこの時期での叙勲の流れは民主党にとり相当な波風となる事が予想される。また、この時期での叙勲とは、背景にある民主党支持率低下と相対的な公明党のプレゼンスと発言力、来春の統一地方選を意識しての行動でもある。
矢野元委員長は創価学会からは「仏敵」とされ、執拗な付き纏いや悪質な監視・嫌がらせや活動の妨害行為が後を絶たなかった。
朝日には矢野氏の叙勲への経緯が述べられている。
公明党委員長としての功績に対しての叙勲とし、現在の政権運営との切り離して首相官邸が叙勲を進めたと述べられている。
■ 矢野絢也氏に叙勲 民主・公明間、冷え込む可能性も [アサヒ・コム 2010年11月3日 7:01]
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政府は「多年にわたり国会議員として議案審議の重責を果たした」として叙勲を決めた。内閣府賞勲局は「国会議員歴や国会の委員長経験など総合的に評価する。矢野さんの場合は公党の委員長もしている」と説明している。
ただ、政府関係者によると矢野氏の受章には、訴訟を係争中などの理由で事務当局内に慎重論もあった。民主党が補正予算成立に向けて公明党へ秋波を送る中、受章が水を差しかねないとの見方もあった。最終的には首相官邸が政権運営の問題と切り離し、予定通り進めるよう指示したという。
矢野氏は1967年に公明党から初当選。86~89年に党委員長を務めて「政界仕掛け人」と言われた。だが、引退後は著書の内容などをめぐって公明党や創価学会との関係が悪化。民主党代表代行だった菅直人首相らの呼びかけに応じて、国会内で訴訟の経緯を説明したこともある。
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やはり、創価学会と公明党への批判を続ける矢野氏の叙勲が、波紋を投げかけている状況は政界にも並々ならぬ影響の程が窺われる。
池田大作氏が過去に受けた金銭等による代償を基にした他の褒章とは異なり、今回のような国からの叙勲は自らには叶わぬものであり、創価学会では学会員や元学会員の叙勲に対しては非常に神経を磨り減らしているとの記述が多くの場所で見受けられる。
それだけでも十分に池田氏の胡散臭いオーラが見透かされる状況であり、矢野氏の叙勲が、屈辱的な影響力を持つと考える事自体が、創価学会というカルトの体質を物語るに十分である。
国の為に功績が認められた人の栄誉を称えるものが叙勲で在るとすれば、長年の委員長職や政治活動に対しての叙勲理由としては推し量るべき部分との答えもあるが、その後の創価学会との決別、活動には大変大きな功績が認められ、それらを含めての叙勲との意味であれば非常に大きな評価と考えるべきである。
再三、物議を醸す創価学会の社会に対しての在り方への疑問の帰結と考えれば、多くの賛同を得る事は当然の事である。
矢野氏の著述中での具体的な創価学会の反社会的な活動、監視、ストーカー、活動妨害等の組織的な行為への批判が叙勲を機に評価され、発言の正当性が与えられる事は大変大きな意義を持つ。
今後は、社会正義の立場からも叙勲が一つの節目になる事は事実であり、創価学会への実態解明や追求活動への大きな追い風になり、社会での創価学会への厳しい視点が具現化されつつある確証ともなる。
叫び続けられた矢野氏の国会招致の件が、叙勲だけで帳消しになるという訳には行かず、日本の政界に巣食う悪質なカルトの実態解明は必須であり、献金問題や政教分離の本質的な解明の必要性は更に強まり、その思潮の正当性も大きくなる。
矢野氏の叙勲は、創価学会からの組織的な監視、ストーカーや犯罪行為の被害に苦しむ人達には大きな朗報となった事は間違いなく、今後の活動への正当性の理由、手助けを与える。その事は創価学会や公明党の幹部は常に警戒する所であり、今後は焦燥感を更に募らせるだろう。
「仏敵」とされる人物が国の栄誉に浴する事の矛盾をどの様に、長期に渡る公式の場から遠ざかる池田大作氏を拝み奉る妄信的な信者は知らされるのだろうか。
そろそろ、自らの非道な行いの数々を悔い改める日の近い事を、反証として悟るべきである。
「仏敵」とは、その本来の意味も恐れも知らない愚行、罪の無い人々を生死の境にまで追い込む「仏罰」ゲームを仕掛け、執拗に繰り返す自らの存在の事である。

【連絡】
● 11月第4週 集団ストーカー被害者の会ネットワーク(仮称)では都内での活動として、警察庁や法務省訪問、もしくは街宣を予定しています。
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