一年を経過したマツダ無差別殺傷事件
この間、引寺容疑者は地検の要請で精神鑑定を受けており、この春には、更に弁護側からの再要請もあったと伝えられ、長い時間を経ても公判に至らないという異常な事態が展開している。
大手各紙も「集団ストーカー行為」についての直接的な表現や言及は避けてはいるものの、この事件について真相究明への矛盾も含めた報道をしている。
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■ マツダ無差別殺傷事件から1年 遺族「厳正な司法判断を」 [産経ニュース2011年6月20日]
広島県のマツダ本社工場で昨年6月、乗用車が通勤中の社員らをはね、1人が死亡、11人が重軽傷を負った無差別殺傷事件は22日、発生から1年を迎える。同社の元期間従業員、引寺利明被告(43)は昨年10月に殺人や殺人未遂などの罪で起訴され、精神鑑定も終了したが、弁護団側の争点整理に時間がかかっており、公判前整理手続きはいまだ始まっていない。一方、亡くなった社員の浜田博志さん=当時(39)=の遺族は「厳正な司法判断を」と今後の裁判の行方を注視している。
公判前整理手続きは、刑事裁判の迅速化のため、弁護側と検察側があらかじめ争点や証拠を絞り込む制度。最高検は「起訴後、半年以内に終了させることが望ましい」との見解を示しているが、今回の事件は起訴後8カ月経過した現在も、手続き開始のめどすらたっていない。
手続きを開始できない大きな理由は、公判で展開する主張をめぐり、殺意を認める意向を示す引寺被告本人と無罪を主張したい弁護団との間で、論点の調整がつかないからだ。
広島地検などによると、引寺被告は犯行動機について、「他の従業員の嫌がらせに耐えきれずマツダをやめた。嫌がらせを放置したマツダに復讐(ふくしゅう)しようと思った」「事件を起こしたらマツダの評判が落ちると思った」などと述べ、殺意を認めているという。
これに対し、弁護団は「嫌がらせを受けたという動機と、事件が合理的に結び付かない」と判断。犯行時は殺意がなく心神喪失状態だったとして、あくまで無罪を主張したい方針という。
一方、地検の精神鑑定では、引寺被告の刑事責任能力に問題はないとの結論が出ている。地検は「マツダから被害を受けたという意識は持っていたが、精神障害によるものではない」と判断して起訴した。
浜田博志さんの遺族は産経新聞に対し、「事件後1年が経過し、今後の裁判の推移を見守りたい。厳正な司法判断が下されると信じています」とのコメントをマツダを通して寄せた。ただ、公判前整理手続きが開始できない状況がいつまでも続くようでは、遺族や被害者にさらなる精神的な負担を与える可能性もある。
マツダ本社工場無差別殺傷事件
マツダ本社工場の期間従業員だった引寺利明被告が昨年6月22日朝、本社工場の東正門から車で侵入。出勤途中の男性従業員ら12人を次々とはねながら暴走し、社員の浜田博志さんをはね飛ばして殺害したほか、11人に重軽傷を負わせたとされる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[引用終了]
争点はマツダ工場での集団ストーカーと目される複数従業員からの嫌がらせの実態であることは論を待たない。
容疑者は精神鑑定で責任能力を保障されており、その犯行動機である組織的、集団性監視・嫌がらせの状況を明確にしたいとの意図が読み取られる状態である。
「弁護団は『嫌がらせを受けたという動機と、事件が合理的に結び付かない』と判断。」とは弁護団の実態の把握が十分ではない状況であることはご存知の通りであり、「他の従業員の嫌がらせに耐えきれずマツダをやめた。嫌がらせを放置したマツダに復讐」との事実の解明が成されれば、その妥当性も十分に説明が可能であろう。
恒常的に繰り返される人倫を超えた日常状況、監視・加害行為が容疑者に降り注いでいたとしたら、それは他の不可解な連続殺傷事件同様に、社会的な犯罪動機として、非上に大きな注目を与えるに違いない。

22日の毎日新聞記事「マツダ工場突入:12人死傷事件から1年 反省の言葉なく」によると「引寺被告は過去の凶悪事件や自身の事件がどのように報道されたか、しきりに知りたがるという。」と犯罪の報道状況に強い関心を示し、自らの犯行動機についてのマツダと集団ストーカー犯罪の表面化への強い信念が窺われる。
21日の中国新聞では、その真意を以下の様に伝えている。
■ 引寺被告「謝罪の感情薄い [中国新聞 6月21日]
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引寺利明被告(43)が20日までに、面会と手紙で中国新聞の取材に応じた。裁判が始まらないことについて「いつか始まるし、のんびり構える気になった。情状酌量を求める気はなく、死刑でも無期懲役でも受け入れるつもりだ」としている。
事件を起こした理由については『マツダを恨んでいるから』と説明。その恨みの原因は『社員による集団ストーカー行為』とし、社内ロッカーを荒らされた、自宅に侵入された―と繰り返す。
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被害者への謝罪の念は薄い様子であるが、マツダ社員の「集団ストーカー行為」にも言及し、犯罪の社会的露見についての強い意図が見られる。
そして、当のマツダは、マツダは今回の事件後の調査では集団ストーカー行為の存在を否定していた。そして、1年経過後の慰霊祭では、「出勤した男性社員(52)は「理不尽な事件だった。同僚らの間では『あの事件はもう思い出したくない』というのが正直なところだ」と本音を漏らす。
別の男性従業員(39)は「事件後、社内では『安全』が強調され、会社も対策に神経をとがらせているようだ」と打ち明けた。」[産経ニュース6月22日「マツダ社員『社内は安全強調』『思い出したくない』、無差別殺傷1年で慰霊祭」]と、報道される状況は本質的な問い掛けではなく、事件後の事情聴取に見られる事実の否定と平穏の装いでもある。
マツダは2011年2月28日の別公判事案でも、その保身、隠蔽体質を露呈している。
2007年4月にうつ病を発病し、自殺した社員の男性(当時25)の両親が、会社に計約1億1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁姫路支部は、争議で上司が冗談を言う等、同社の事後対応による両親の精神的苦痛も認め、計約6,300万円の支払いを命じた事件が伝えられていた。
■ 社員自殺でマツダに賠償命令 6300万円 [47News 2011年2月28日]
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中村隆次裁判長は判決理由で「自殺直前の労働は質的、量的に過剰で、自殺は業務に起因する」と指摘。「心身の健康への配慮を怠った」と、マツダ100+ 件の責任を認めた。
さらに「葬儀で上司が冗談を言うなどし、両親は二重に精神的苦痛を被った」と認定。原告代理人の弁護士は「事後対応を含めて責任を認定した例は珍しいのではないか」と話している。
男性の父親(63)は判決後に記者会見し「マツダ100+ 件は『全く責任がない』と自己保身の構えで事実を隠蔽し続けた。判決を真摯に受け止め、謝罪してほしい」と話した。
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そして、連続殺傷事件については、引寺容疑者の組織的犯罪への意図、言及は真相の究明を求める具体的な声としてマツダ社員からも上がっており、今後は社会的な影響も大きいと考えられる。
■ マツダ暴走殺傷事件1年 [読売新聞 2011年6月23日]
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動機不明「納得できぬ」
マツダ本社工場(広島市南区など)に暴走車が侵入し、従業員12人がはねられた暴走殺傷事件は22日、発生から1年を迎えた。同社では、犠牲になった浜田博志さん(当時39歳)の慰霊式がしめやかに営まれ、遺族ら関係者が冥福を祈った。一方、社員からは同僚を失った悲しみを訴えたり、犯行動機などいまだに判然としない事件の真相解明を望んだりする声が上がった。(杉山弥生子、川上大介、薮上遼介)
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引寺被告は裁判員裁判で審理される。しかし、証拠や争点を絞り込む公判前整理手続きも始まっておらず、年内中に初公判が開かれるかは微妙だ。浜田さんの父親は早期の裁判を望んでおり、ある男性社員(32)も「(公判で)犯行動機が被告の口から語られるまで、遺族は納得できないはず」と思いやった。
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集団ストーカー犯罪に付いての一般周知は社会の潮流となりつつある今、この公判は大きな注目を集めており、真相の究明は社会正義の希求、司法の場での公正の上からも必須となりつつある事は確かである。
この様な繰り返される無差別殺傷犯罪を生む背景、異常な犯罪心理、加害実態と手法、その対応、報道の有り方を厳粛に見つめ、真実を究明することが世に巣食う犯罪の根源を減退させる大きな力となると考えることは同様の犯罪被害に悩む多くの被害者の共通意見であろう。
もはや、この犯罪の存在、真相の隠蔽には大きな社会的矛盾と犠牲が伴うことは明白であり、一日も早い当局の事態改善への措置が望まれる。
[6月24日 一部加筆]
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コメントの投稿
No title
佐藤といいます。
この犯罪を司法も行政も政治家も追求しないどころか
助長してるようにさえ思えてならない。
思考盗聴が違法でなければ、今の社会制度が成立しなくなる。
将棋・スポーツ・試験・入札・選挙・人間関係・・・・・・・・・・相手の思考を読めるので有れば全部成立しなくなる。
今の日本のテレビ番組が茶番に思えてならない。
今のマスコミが茶番に思えてならない。
今の政治が茶番に思えてならない。
今の司法が茶番に思えてならない。
Re: No title
メッセージ有難うございます。
公的機関がこの犯罪に、取り組まない、或いは特殊な対応を示す状況はご存知の通りです。
行政機関の対応は酷く、参加・加担の状況さえ確認できます。通常の犯罪行為、若しくは被害者がターゲット個人ではない場合の対応は然るべき対応も存在するのでしょうが、ターゲット個人の訴えは正に、茶番に等しい状況です。確かに、組織を挙げての大規模な演出は失笑ものです。
しかし、そこは堪えて粛々と必要な訴え、記録を願う事にし、今の儘では終わらせないと言う犯罪の目撃者の自負で、訴え続ける事にします。
立法府も日常の売国法案や原発事故問題で、如何に国家を食い物にできるかが成員には重要なテーマとなっている状況である事はご存知の通りです。
しかしながら、方は国を映す鑑でも有りますので、世相、世論、事態が変化すれば、その状況は反映せざるを得ません。
司法はどうかと言えば、最近、集スト被害者の訴えを聞く状況とも伝えられており、現場に一石が投じられるかの行政との綱引きも注目されていますので、まずは今までの経緯はさて置き、流れを注視しています。
非常に大規模に特定個人の人権を食い物にする悪辣なビジネスが長年展開し、麻痺しg手いるかに見える状況ですが、徐々に実態が知られて来ています。
私も被害露見時に比較し、遥かに状況は変化し、国家も無視できないレベルになりつつあると感じています。
諦めれば、それでお仕舞いです。
思考盗聴、生体情報の送受信に関しては、犯罪の露見と同時に広く知られる事になるでしょう。
集団ストーカーという単語につきまとう不作為
思うに今回の裁判の遅れは「集団ストーカー」という単語そのものが裁判記録に残る事が懸念され、遅々として進んでいないのではないか?とも受け取れます。「集団ストーカー」が現実に存在し、報道され、犯罪事由(動機)となっては困る連中がいるとしか思えません。「集団ストーカー」に対する「不作為」は「隠蔽」と読み替えるべきなのでしょう。
直接集団ストーカーについて記述があるわけではありませんが、最近出版された『日本中枢の崩壊』(古賀茂明著 ISBN978-4-06-21704-1)を読むと、日本を事実上支配しているのが官僚をはじめとする行政組織であり、彼らの意のままに操られている政治家の体たらくは目に余るものがあります。マスコミで盛んに報道される政局など官僚たちにとっては茶番でしかなく、粛々と省益確保の為だけに立法(国会)と司法(裁判所)をコントロールし続けている実態はひどいものです。
彼らの「陰の軍隊」として集団ストーカーが機能している面も多分にあるのではないかと感じます。この本を読むと分かりますが、今の日本が極度に複雑化した社会主義国家のファシズム下(全体主義体制下)にある事に気付かされます。そしてファシズムがまかり通る国には必ず「秘密警察」が存在します。集団ストーカーを駆動するシステムの規模の大きさ、得体の知れなさは、正に「秘密警察」そのものです。汚れ仕事をやらせるために、日本人を「人」とも思わない反日組織を使うのも、さもありなんと自然に合点がいきます。日本国の官僚でありながら、日本国民を食い荒らしている害虫でもある。そんな彼らが反日組織と手を結ぶのは当然の帰結と言うべきかもしれません。日本が危機的状況にあるのを感ぜずにはいられません。
管理人のみ閲覧できます
お疲れさまです
やはり世の中に伝わるスピードというものがあって、最近はかなり行き渡っていると感じる昨今です。
ネットで信憑性を持って語られる頻度が高くなったと感じております。
どれも、KF様をはじめとする皆様の認知活動のおかげと考えております。
ただし、やはり日本の場合は国が対応しません。
国の対応を加速させるため、私が経験した経緯を少しずつブログに書いていきたいと思います。
最新記事では、かなり昔から現政権がこの問題を知って利用していたことを書いています。
よろしければご覧になっていただければ幸いです。
猛暑の到来です。被害者の皆様におかれましてはお体をご自愛いただけますと幸いです。
Sunameri Bubble