大津飛び降り自殺事件 ~社会の闇を照らせ
同じ様な状況の痛ましい集団いじめによる自殺事件が全国で発生し、その度に、関係者、捜査当局の曖昧な答弁や不十分な対応だけで、その内に話題に上らなくなり、忘れ去られるが、昨年10月の事件発生以来、この事件は社会の非常に大きな関心事であり、多くの報道と詳細が連日伝えられている。
教師、教育委員会等関連機関、捜査当局、一部医療関連も噂され、各種機関、地域、社会ぐるみでの犯罪への不対応、隠蔽の状況は正に被害者とその家族が対象の恣意的で組織的な謀議、黙殺に等しい状況である。行政の機能も責任も全く果たされていない事が明確に伝わる。あたかもこの様な状況を恣意的に作り出し、健全な個人、市民生活を葬り去る社会インフラが整備されているかの観がある。
7月4日の会見で、市教育委員会はアンケート調査について苛めの事実を「自殺の練習を強要したと聞いた」との回答があったことを認めている。しかしながら、その公表については「直接は見ていない」とと事実と判断できないため公表を控えたと重要事項についての実質的情報隠蔽についての釈明をし、その「自殺練習」について確認しなかった理由を「いじめた側の教育的配慮も考慮」との不可解な理由を述べ、事実解明に乗り出さずに、隠蔽を図ったとするに十分な状況である。被害者生徒からは悲痛なメールが加害者生徒に送られ、その返答には死を望むかの如き返答書き込みさえ見られる。
■ 同級生らにメールで「死にます」…大津中2自殺 [YOMIURI ONLINE 2012年7月6日]
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大津市立中学2年の男子生徒(当時13歳)の飛び降り自殺を受けた全校生徒アンケートを巡り、男子生徒が自殺直前、いじめた同級生らに「死にます」とメールしたり電話したりしていた、と生徒7人が回答していたことがわかった。
市教委は遺族に確認せず、いじめたとされる3人にも否定されたため、「事実との確証は持てない」として公表を見送っていた。
市教委によると、7人は「男子生徒が自殺の練習をさせられていた」と回答した16人とは別の生徒たち。いずれも伝聞情報で、ある生徒は「いじめていた人に、死ぬという内容のメールを送ったらしい」と回答。「『もうおれ死ぬわ』とメールすると、(いじめた同級生の1人は)『死ねばいいやん』と返信した」「前日に電話で『死ぬ』と伝えたらしい」などの記載もあった。
市教委は、いじめたとされる同級生3人に確認したところ、否定されたという。男子生徒は時々、家族の携帯電話を借りて使っていたが、市教委は遺族に送信履歴を確認してもらうなどの調査はしていなかった。市教委は取材に、「自分たちで調べるのは物理的に無理だと思った」としている。
外部委で調査へ 越市長が会見
大津市の越直美市長は6日の記者会見で、男子生徒が自殺した経緯などを調べる外部委員会を設置することを明らかにした。弁護士や臨床心理士、大学教授などに委員を委嘱し、調査結果は公表するという。
越市長は、市やいじめたとされる同級生3人が遺族から損害賠償請求訴訟を起こされていることに触れ、「原告側の主張を踏まえ、法廷以前に事実関係の調査をやり直すべきだ」と指摘。越市長は自身のいじめ体験を明らかにしていただけに、涙ながらに「(市として)もっとできることがあると思う」と語った。
(2012年7月6日 読売新聞)
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「死にます」とのメールを打ち、死に赴いた被害者生徒の心中や如何に。この様な報告が上がっている以上、行政当局は真摯にその状況証言に対しての姿勢を正すべき事は言うまでもない事である。また、その非人間的な加害側生徒の返答への追及、未成年とは言え、その発言やその様な事態を招いた倫理観、精神構造も大きな問題で、その荒んだ事態を作り上げてしまったのは何かが、今後問われる。証言からは明らかに加害側生徒の犯意が明確であり、責任回避は不可能と映る。
メディア各紙の伝える所では、いじめた側、加害側生徒の状況を伝えているが、状況を知る生徒からは被害者生徒への残虐な虐待の実態の発言が綴られており、自殺後、生徒の写真に対してまでも棄損し、その飛び降り自殺の様子の撮影映像を見せる等執拗な攻撃が見られたという。
自殺前にも教師には何度か助けを求める声が届けられており、学校側で事実を認識していなかったとの発言には無理がある。担当教師の態度からは日常的に、この様な凄惨な状況が特定生徒に対して向けられていたにも拘わらず、何ら状況を確認しようとも相談に乗り、対処しようとしたとの努力の跡すら見られず、加担したとの状況でさえある。
「アンケートには「(同級生が)思い切り肺、おなか、顔を殴ったり、跳び蹴りしていた」という、暴行現場を目撃したとする生徒の証言もあった。さらに、「先生も見て見ぬふり」「一度先生は注意したけれどその後は一緒になって笑っていた」と、教諭がいじめを放置していたことを示す回答も14人からあった。」[産経ニュース2012年7月7日]
その事実を知りつつ市教育委員会は何らその加害者達に確認しようとしない。人一人死に追いやったその状況、理由を質さずに、調査を短期間に打ち切っているとの正に異常な対応と言わざるを得ない。
「大津市で昨年10月、公立中2年の男子生徒が飛び降り自殺した問題で、学校が同月に実施したアンケートに複数の生徒が「自殺の練習をさせられていた」と回答したが、市教育委員会は公表せず、調査も約3週間で打ち切っていた。......... 調査を打ち切った理由について、大津市の越直美市長は「生徒の間に不安が広がり、保護者から『もう聞かないでくれ』と言われた、と市教委に聞いている」と説明。
市教委は「いじめたとされる生徒には2回目の聞き取りをしようとしたが、保護者に拒否された」と釈明した。 」[日経新聞7月7日より]。
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状況を説明する澤村教育長 |
市教育委員会の「自分たちで調べるのは物理的に無理だと思った」とは唖然とする回答である。この対応は余りにも稚拙な言い訳・対応であり、通常の神経を持ち合わせた行政の責任ある立場の担当からの言葉とは見えない。本
人と生徒達からさまざまな形で、非常に多くのSOSサインが出されていたが、市教委も学校も「いじめは認識できていなかった」と繰り返しており、自殺前にも、その兆候を汲み取る事も情報を生かす事も何らしていない。
そして、警察の対応も実に不可解であり、不対応な状況は、日頃の集団ストーカー犯罪、組織的な犯罪行為に晒されるターゲット被害者への対応と酷似し、相通ずるものがある。事件発生以来、明確な自殺の意思表明やその兆候が有ったにも拘らず、何ら対処もせずに、放置。以下記事の様に、滋賀県警大津署に被害届を提出しようとしたが受理されなかった。同署幹部は「拒否する意図はなかった。事実認定で困難な部分があると説明したところ、被害届が提出されなかったと報告を受けている」としているが、これも実に状況は深刻である。
■ 警察相談後に被害届断念 中2自殺で父親 [日経ニュース 2012/7/6 0:13]
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大津市で昨年10月、公立中2年の男子生徒(当時13)がマンションから飛び降り自殺した問題で、父親(46)が男子生徒の死後、滋賀県警大津署に3回相談に訪れ、被害届を提出しようとしたが、受理されなかったことが5日、同署や関係者への取材で分かった。
大津署は「遺書もなく被害者が死亡しており、事実認定に困難な部分があった。拒否する意図はなかった」と説明。引き続き事実関係を明らかにするよう努めるとしている。
関係者によると、父親は学校が実施したアンケートに「体育大会で暴力をふるわれていた」などの記述があったことを書類にまとめ同署に相談した。
父親は被害届を出せなかったことについて「息子に対してできることを全てやろうと思った。息子に『被害届も出してくれないのか』と思われたくなかった。被害届を出すに値するのでは」と話している。
市教委は昨年11月、いじめの存在を認めた上で「死亡との因果関係は判断できない」と発表し、調査を打ち切った。
アンケートには「先生も見て見ぬふりをしていた」などと教諭がいじめを認識しながら放置したことを示唆する伝聞情報も複数あったが、市教委は公表していなかった。〔共同〕
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数々の状況からこの自殺が犯罪である事は容易に理解出来る筈であり、被害届を受理しない、捜査をしないとの流れはどの様な理屈からも是認は不可能である。「遺書もなく被害者が死亡しており、事実認定に困難な部分があった」とは職務放棄である。福永正行副署長は「遺書もなく、犯罪事実の認定に困難な部分があった」との理由説明をしているが、事実上、立件の見込みが立たなければ、捜査しないという状況である。事件性を調査、認定する業務を全うする事がこの場合の警察の仕事である。何も状況確認も捜査もせずに、人の生死でさえ判断している状況である。
更にネット情報では担任や加害者生徒とされる実名が飛び交い、ある加害者側生徒の親は「23年度PTA会長」
教師、教育委員会、警察等の行政側の異常な対応により、真実の究明はおろか、死に追いやったの感がある。構造的な欠陥や不可解な行政の言動、隠蔽とも考えられる情報操作の状況は正に、我々が言及する集団ストーカー犯罪に見られる様な異常なインフラの存在と所業の様相とも言える状況である。
この様な悲惨な自殺劇が繰り返される度に子供を持つ親にしてみれば、悲痛な思いを募らせるに違いなく、その根底には得体の知れない利権、階層、組織的な監視・虐待のインフラが存在している事による厄災の集積が存在する事を白日の下に晒すべきである。実際、日々更新される情報からはその発端が見え、今後も詳細が明らかになるに連れ、その片鱗を垣間見せる事実が現れて来るものと考える。集団的な虐待行為が発生し、それを助長、許容・拡大し、隠蔽し続ける社会構造が存在するのである。
越大津市長は6日の記者会見で、「調査をやり直す。有識者の調査委員会を立ち上げる」と述べ、ようやく市として対応に本腰を入れることを涙ながらに明言したが、その姿勢にもこの事態に至るまでの振る舞いから、パフォーマンスと批判され、その真意も問われる。
■ 大津の中2自殺、再調査明言 越市長涙の会見、遺族に謝罪 [産経ニュース2012年7月7日]
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「最初に十分な調査、公表ができていれば、このようなことにならなかった」…。大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で6日、事実関係を再調査することを明言した同市の越直美市長(37)。市役所で行われた定例会見で、学校が自殺直後に実施した全校生徒対象のアンケートの不十分さを認め、涙した。また男子生徒の遺族にまだ会えていないことを謝罪し、「近いうちにぜひお会いしたい」と述べた。
◇
再調査について越市長は「もう一度調査したい。今回の調査では公表したい」とし、再調査を担う調査委員会のメンバーについては「専門家や臨床心理士や弁護士にお願いできれば」と述べた。調査委は早急に立ち上げる。文部科学省の指針では、いじめについての調査委設置には被害者の保護者の承認が必要になる。
越市長は男子生徒が通っていた中学校の卒業式で、小学校と高校でいじめを受けた体験を告白。しかし、いじめが自殺の原因だったとして、男子生徒の父親が市などを相手取り起こした損害賠償請求訴訟で、男子生徒の父親が告白を「息子の死をパフォーマンスに利用した」と批判していた。
報道陣から父親の批判について聞かれた越市長は涙をみせ、「そういう思いをさせたことについては申し訳ない」と謝罪。男子生徒が通っていた中学校の生徒に向けては、問題が大きくなっていることから「大変申し訳ないと思います」と声をつまらせた。
一方、自身のいじめ被害の体験から、「自分が生徒だったときは、先生にいじめられていることを知られるのは恥ずかしいと思っていた」と述べ、いじめを受けていた男子生徒の苦渋の心情を慮った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[記事引用]
しかし、その後、越市長は市教委の行動に関しての弁護の言を加えており、状況をあくまでも極小化したいとの意向も垣間見られる事から、やはり地域、組織ぐるみでの隠蔽工作の続行を考えているとの見方も捨て切る事は出来ない。
【連絡】
集団ストーカー被害者の会ネットワークでは以下の街宣を予定しています。
◆ 第7回長崎街宣
集合日時:7月16日 午前11:00 /雨天決行
集合場所:長崎駅改札口近くのベンチ、メガフォンが目印
備考:
・可能であればプラカード持参
ご参加、問い合わせはブログ記事「7月の活動予定」まで
◆ 第六回 大阪街宣
日時:7月19日(木)19:00~
場所:地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅周辺
集合:18:45 地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅 7番出口付近 (関西以外の方でも大歓迎)
詳細参照、ご参加、問い合わせはブログ記事「~集団ストーカー~いつか消える日」、「集団ストーカー被害者の会ネットワーク 関西被害者の会」まで
◆ 茨城つくば街宣
主催: 集団ストーカー被害者の会ネットワーク
日時: 7月21日(土)、開始:13:15~13:30 /雨天決行
場所: つくばエクスプレス つくば駅周辺
集合: 13:00 改札口前
プラカードのご用意をお願いします
詳細参照、参加、問い合わせはサイト「07-21茨城街宣」に
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大津市は一つの都市として異常です。
大津市立皇子山中学校というのは、過去に青木悠君リンチ殺人事件もあったあの中学校なんです。
全く改善していないどころか悪化しています。
大津市ぐるみ、滋賀県ぐるみの隠ぺいと口止め工作です。
Re: 大津市は一つの都市として異常です。
何時もコメントありがとうございます。
異常な犯罪が発生し、ご指摘の通り、組織・社会横断的、地域ぐるみの対処や隠蔽が為されている状況と思います。
全国津々浦々、状況を知る古くからの住民も手が出せない、妙な輩が跋扈する社会が水面下で形成されいます。
しかし、実際に大津市のこの中学の様に、ハングルを教育課程に盛り込み親韓的な教育を付すという、所謂、反日的な教育が恒常的に行われている場所での、青木悠君や今回の様な凄惨な悲劇は何を物語るかを社会は十分に認識すべきです。
日本国民が正に貶められている現実が、殺人行為が平然と子供の内からプログラムの様に公認の元に発生していると言っても過言ではないと思います。
> 大津市は一つの都市として異常です。
> 大津市立皇子山中学校というのは、過去に青木悠君リンチ殺人事件もあったあの中学校なんです。
> 全く改善していないどころか悪化しています。
> 大津市ぐるみ、滋賀県ぐるみの隠ぺいと口止め工作です。
No title
3年生は来年4月まで全員比叡山にこもって謹慎と追悼に励むべき。
たとえ高校事件を棒に振ろうとも、人生を奪われた被害者からしたらそんなのかすり傷でしかない。、